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Miss Saigon
 Miss Saigon

東宝ミュージカル

東京 帝国劇場
2008年7月18日(金)〜10月23日(木)

音楽:クロード=ミッシェル・シェーンベルグ
訳 :リチャード・モリトビー、Jr./アラン・ブーブリル
訳詞:岩谷時子
オリジナルフランス語テキスト:アラン・ブーブリル

キャスト
橋本さとし / ソニン / 井上芳雄 / 岡幸二郎 / 鈴木ほのか / 石井一彰 / 菅谷真理恵

アンサンブル 青チーム



***



8月8 日マチネ


二幕始めの岡ジョンの『Boi Doi』はかなりきた。綺麗にサラッと歌いすぎてるとは思うんだけど、その分、歌詞がスッと入ってきて、やけに残酷に聞こえました。

エンジニアとジョンって対になる役だと思っていて、ベトナム側のストーリーテラーがエンジニア、アメリカ側がジョン、と思って見ました。クリスは時代背景を考慮してもかなりダメな男だと思うのだけれど、ジョンが理詰めで非難しまくってるのを見ると少し可哀相になった。クリスが全面的に悪いわけでもないのがね、また、怒りの持って行き場が無くて。同じ時代に同じ境遇だった人はきっと凄く沢山いて、ブイドイがどれほど生まれたのだろう、とか。サイゴン嫌い、って話もけっこう聞くんですけど、その気持ちもよくわかります。見てて救いが無さすぎる。

苦悩するクリスに二択で詰め寄るジョンはターフェ様を思い起こしました。この先ずっとクリスは苦しむんだろうなぁ。戦争とキムの死、タムを見るたびに思い出しそう。全てを受け入れるエレンの包容力は半端ないです。異性に対する感情って、大元は母性本能とか慈愛とか、そうゆうものなのかな、と思いました。ただ、その「大きすぎる愛情」のようなものがキリスト教的な贖罪意識とがっつり繋がってるように見えることにうんざりしました。たぶん、そうゆうアメリカ人の傲慢さもこの舞台が描いてるものなんだろうけど。エレンは凄く優しいし、嫌いじゃないんですけど。エゴイスティックな面も凄く見えるし、善意を一方的に押し付けているようにも感じて滑稽でした。贖罪意識はきっとクリスにもあって、「可哀想な娼婦の女の子を幸せにしてあげたい」ぐらいの気持ちだったんだろうなぁ。でもタムは生まれちゃったんだよ、と思います。「彼らは皆、我らの子」って言い切るジョンも何か、頭おかしいんじゃないの?とも思うし。変に善意をちらつかせてるから誰も憎めないし、悪い人なんていない気がする。それでも誰も幸せになれないという。それが戦争だよ、と言われたら終わる話なんですけど。

以上は物語とかテーマに関して思ったことかな。以下、舞台の感想です。

二幕のヘリが降りてくるシーンとホーチミン像バックにしたフラッグ・ダンスにはゾクゾクしました。高さと奥行きのある舞台の使い方は凄くかっこいいです。塩田さんの指揮の割に今日は全体的にあまり走らなかった印象w

橋本エンジは小芝居が多くて好きです。キムに対して非情になりきれない感じが良い。どこかコミカルで暗くなりすぎない。

ソニンちゃんは最初出てきたときゴリラ顔とアニメ声のギャップに驚きました。トゥイ撃ったあとは悲しみがじわじわ伝わってきて泣いた!少女のまま母親になったような無垢な部分と、タムを守るための打算的な行動が矛盾なしに同居してました。少女時代と出産後にもう少し変化があっても良かったかな。エコー効かせすぎだったけど井上さんとは声が合うような。演技のテンションが高くてぐいぐい引っ張ってたように思います。

終演後のトークショーは機材トラブルで2、30分つなぎのトークがありました。豚の角煮作りたくなった。装置が出てこないハプニング話は楽しかったです。電話が無いから宇宙と交信、ベッドが無いからスリップ姿で徘徊。

今回、キャストが一筆書いた色紙が劇場内の各所に貼ってあって見る前から上がりました。劇場全体が一つの舞台の空気を作り上げている感じがして良かったです。
posted by a.k.a. | 23:32 | musical | - | - |
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